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自律神経と音楽

音楽をきくとリラックスして、自律神経のバランスがよくなるというのはよく耳にしますし、学会でも発表されています。

音楽療法で自律神経が回復した時の客観的な指標として、唾液量が増える(その結果口渇がなくなる)、
体温があがる、血流があがる、検査による客観的な証明の仕方として唾液中のストレスホルモン(コルチゾール)が低下する、唾液中の免疫グロブリンIgA(免疫異常が改善した時に上昇する蛋白質)が増えるなどの方法があり、これらの項目を指標として、リラックスできたかを証明されていることが多いです。

鳥のさえずりや水の音、クラシックを扱う音楽療法はメジャーですが、
他のジャンル、例えば、ロック、Kポップなど自分が最も好きなジャンルの曲を聞く事で自律神経のバランスがどう変わるのか、非常に興味深いですね。どういうことかというと人を癒すのはクラシックとは限らず、個々で違うと考えられています。

一方で、自ら演奏をすることで、認知症や老化の予防にもなるという報告もあります。ちなみに、音楽嗜好と性格は関連があり、どのジャンルの音楽を好むかで、性格だけでなく、その方のストレス対応能も予測がつくといわれています。

音楽の嗜好が変わることが、未病状態と関連があるようです。音楽が自分にどのような影響を与えているのか、科学的にさらに解明すれば、大変面白い分野だと思っています。